弓削神社の四季(秋2)彼岸花・ヤブラン

鳥居の南の林地に真っ赤な彼岸花が咲きだしました。

彼岸が近づくと境内に一斉にヒガンバナが咲きだしました。、まるで炎のように真っ赤に咲き乱れる彼岸花(曼殊沙華)は天上の花とも言われ、これを見る者は悪行を離れると云われている(法華経)そうだ。

万葉集では”いちし”(壱師)がヒガンバナに相当するとの牧野富太郎先生の説です。万葉集には一首だけあります。

「道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は」  柿本人麻呂歌集  (いちしろくは目立つ、はっきりと、という意味)

「曼殊沙華 茎立しろく なりにけり この花むらも 久しかりにし」 北原白秋

一方、八草苑では、やさしい紫色で稲穂の様な花が沢山ついた”フイリヤブラン”が咲いています。まだまだ暑いこの季節に涼しさを感じさせる落ち着いた花です。万葉集では山菅(ヤマスゲ)と呼ばれていました。

「妹がため 菅の実摘みに 行きし我 山道に惑い この日暮らしつ」柿本人麻呂歌集   ヤブランの花は11月頃にはつやのある黒紫色の実となります。肥大した根は水に晒し天日干しをしたものを”麦門冬” と呼ぶ生薬となり、病後の滋養強壮、のどの腫れ、咳止めに使われるので、この作者は奥さんの為に薬草探しに山に入ったのでしょうね。

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