弓削神社の四季(春1)紅梅・白梅・緑咢梅

神主屋敷には紅梅、白梅が満開、足元には水仙が色どりを添えています

紅梅です。自由にのびのびと咲いています。

3月1日、花は盛りを過ぎ、散りだしています。

紅梅の 花にふりおける  あわ雪は 水をふくみて 解けそめにけり 島木赤彦

足元には水仙が咲いていました。

日にうとき 庭の垣根の霜柱 水仙に添いて 炭俵しく 正岡子規

住居近くに白梅が一本。

南側、竹藪と石祠の間の白梅。さわやかに純白な花びら、緑鮮やかな緑の咢に支えられている、新梢も柔らかい緑で、まだ幼木なんだろうか。多分「緑咢梅」という種類かな、栽培が容易で、寿命が長く古木として珍重される。古木になるほど味わいが出るそうで楽しみです。私の寿命も一緒に伸ばしてください。野梅系で、熟しても青いままで、梅干しにしたらおいしいそうです。

江戸時代、屋敷に隣接した境内に梅林「魁春園」があり、多くの文人墨客がおとづれました。

ひろくはう やぶかりそぎて かしの杜 梅の林と なりにけるかな 清平(後藤鑑二郎清平は市川代官所の公事方で、文久元年(1861)歌碑を奉納、魁春園について詠う)

植えわたす 老樹若木も おしなべて いくらの春にあわんとぞす  清平 

散る花に まがへる雪を 手にうけて 嗅がむとすれば しづくと成りぬ  弓削神社第27第神主 笹の屋 青島貞賢(安政3年~明治29年病没、享年78歳) 歌集”雪もゝ歌”より

最後に、万葉集より   大伴旅人(おおとものたびと)二首

我が園に 梅の花散る 久方の 天より雪の 流れくるかも

梅の花 夢に語らく みやびたる 花と我れ思ふ 酒に浮かべこそ

梅の花が夢に出て 我ながら雅(みやび)な花だと思う どうぞお酒に浮かべて下さいな  と言っています。   

平安貴族の大伴旅人、江戸・明治の青島貞賢とも、時空を超えて気が合いそうですね。

4件のコメント

  1. 紅梅白梅緑萼梅などの今を盛りの梅の花の写真と共に家持、貞賢という先人の梅を慈しむ歌も載せていただきました当時に思いを馳せることができました。冬の過酷な寒さに耐えつつ春を待つ気持ちは梅の花に寄せられて暖かい日差しや明るさを待ち望んでいたことでしょう。かの菅原道真公が九州の太宰府に左遷され京を離れる時に詠んだ「東風吹かば匂い起こせや梅の花主無しとも春な忘れそ」此の様な状況の中でも梅に心を託して一抹の希望と明るさを感じさせてくれます。人は時空を超えて梅の花に心を寄せて明日への希望の糧にしてきたのでしょうか。

    1. 紅梅白梅緑咢梅のページにコメントありがとうございます。梅の花と言えば天神様の菅原道真公ですが、万葉集の大伴旅人も梅花の宴の序文が令和の元号の由来になったり、家持とともに心を和ませてくれます。青島貞賢も大伴武日の命を遠祖として、また歌人でもあったので、梅の花を愛でる歌を詠むと嬉しくなりました。

  2. 再び有難うございます。先の私のコメントで旅人とすべき所を家持にしてしまい申し訳有りませんでした。旅人家持父子は共に名だたる万葉歌人でしたが旅人は太宰府にて官職に就きながらも梅花の宴を催すなど風流人でした。お酒を楽しみながら雪や花を愛でて歌を詠む、此れは官職を離れた後の貞賢翁も同じでした。大伴武日の尊に始まってご考察頂きましてありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

  3. ありがとうございます。
    梅の花の美しさと力強さは、古より人々を魅了し続けているのだと思います。

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