/前回、朱印くじの賞品に毒まんじゅうを提供したとありますが、毒まんじゅうとは失礼な!と思った人もいるのではということで少し解説します。
弓削神社御用達の菓子舗大田屋さんが開発したおいしい饅頭で、市川大門を流れる芦川の支流「うなぎ沢」にまつわる民話「娘に化けた大ウナギ」がアニメ化されることを機会にインパクトのある商品を造って見ようという大田屋の主人のギャグ的発想で”毒まんじゅうと命名されました。
饅頭の皮には竹炭の粉末を練り込み、真っ黒くし、中身はほんのり甘いカボチャ餡にして、見た目びっくり、食べておいしく二度びっくりのドッキリ饅頭を完成しました。
毒まんじゅう 食べておいしい カボチャ餡 当たらず騒がず 冬至の七種 無病息災 運尽くし
ちなみに、冬至の七種とは、南京(なんきん・かぼちゃ)、蓮根(れんこん)、人参(にんじん)、銀杏(ぎんなん)、金柑(きんかん)、寒天(かんてん)、饂飩(うんどん、うどん)で、どの読みも二つの”ん”が付いています。沢山の運を呼び込めるという縁起をかついで冬至に食べる風習が生まれたのでした。
日本財団海の民話アニメーションプロジェクト制作、市川三郷町協力でアニメ化が決定されました。あらすじは・・・太田屋さんのパンフレットを引用します。
「娘に化けた大ウナギ」のお話:駿河湾から登ってくる「うなぎ沢」(四尾連湖の北の大畠山から黒岩ダム・樋田地区に流れ込む支流)というところがありました。漁師たちが「毒もみ」というという弱い毒を川に流す方法でウナギを取っていました。漁師たちがご飯を食べていると娘がやってきて「毒もみはやめてください」と言います。漁師たちは娘には「毒もみはやらない」と言いましたが、また同じように毒もみで漁を始めてしまいます。すると大きなウナギが獲れました。早速さばいてみると、娘に食べさせた栗飯が腹の中から出てきました。漁師たちは川の主が娘に化けていたのだと知って、毒を使った漁を辞めました。このお話は山梨縣市川三郷町に伝わる民話です。二ホンウナギの数は減少の一途をたどり、絶滅危惧種に認定されています。ウナギを守るためには、海だけでなく、川や山など、広い視点で自然環境に目を向けることが 重要なのです。コラボ商品として毒饅頭をイメージしたおいしい竹炭入りのお饅頭を開発しました。是非ご賞味ください。 大田屋
そこで、朱印くじに当たっても、毒には当たらない縁起の良い毒まんじゅうを賞品としたのでした。
民話うなぎ沢の”毒まんじゅう”は話題性があって好評です。個包装のキャラクターはアニメ「娘に化けた大ウナギ」の登場人物です。
朱印くじ2番目の絵柄解説は次回27日(土)になります。