
印川大曲りの曲がり切ったところに ”かなめ堤の標識”があります。桜が散りだして川面の浅瀬に花筏が漂っています。
花桜 咲きかも散ると 見るまでに 誰かもここに 見えて散り行く 万葉集 柿本人麻呂
標識には”万寿しゃげ里かなめ堤、桜の里かなめ堤、令和六年十二月設、 私の古里 高田印沢”と4面に書いてあります。元町会議員渡井要さんは昨年11月に亡くなられ、彼の友人たちが故人を偲んで建てました。堤の斜面に植えた水仙や曼殊沙華は故人が率先して植えたものです。

弓削神社の八草苑では、移植したばかりの桜草が咲きだしました。清楚な白花です。
くさの名も 桜といへば 日本(ひのもと)に かぎる色香の 盛みすらし 屋台弘賢(江戸時代後期の国学者)
若き身の くたびれ心 それに似る うす紅いろの 桜草かな 与謝野晶子