四月になって、弓削神社の鳥居脇左の老桜も咲きだしました。
(弓削神社の桜と印川の大曲りの桜並木をご覧ください)

1月24日茶色く突き出ていた鈴蘭の芽から緑の新葉が芽生えてきました。↓

ムスカリも咲きだしました。↓

次は印川の大曲の桜並木です。弓削神社の約200m南で、県道四尾連湖公園線と広域農道金川・曽根線の交差点の西で、木屋園葡萄園の道路を隔てて南になります。
桜並木は大曲りのカーブに沿って、土手の両側に百本ほど植えてあります。印川が曲がりだすところに砂防堰堤があり、そこから、寒緋櫻、小彼岸桜、染井吉野など色々楽しめます。
まず上流から、八重寒緋櫻、花は濃紅色です。後ろは染井吉野、その先は堰堤です。
八重寒緋桜は寒緋桜の八重咲き品種で、中国南部から台湾、琉球列島に分布し、早くは旧暦の元旦には咲くそうで、関東では3~4月になるでしょう。花は鮮やかな濃紅色、下向きに咲かせる。花つきがよく花色も濃く、見ごたえがある。桜の中では一番赤色が濃く目立ち、後ろの染井吉野を背景にして、艶やかな立ち姿です。


染井吉野とその下に咲く水仙

染井吉野の花

コヒガンザクラ(小彼岸桜)↓ 白色と淡紅色の花が入り混じって咲いています。(江戸彼岸桜と豆桜の交配種だそうです。


永年に渡って、大曲の百本桜の面倒を見てきた桜守り人・元町議会議員・渡井要さん・昨年11月亡くなられました。友人が七七忌に故人を偲んで、此の土手をかなめつつみ(堤)と命名して標識を建てました。

桜の里・万寿しゃげ里 かなめ堤 とあります。 周りに生えている草は曼殊沙華の新葉です。秋にはこの草葉が枯れて、その中から茎が伸びて赤い炎のような花が咲くのです。だから地獄花とも言われますが、散る頃には彼の魂は天上に上るのです。 要さんはこの草の苗を桜並木の樹下全部に植えたのです。秋には桜並木の下は真っ赤に染まることでしょう。
NHK大河ドラマの「八重の桜」のオープニングに出た会津の石部さくらはエドヒガン桜だそうですが、樹齢650年、大樹の近くに星暁邨の歌碑があり、その歌詞。
「花みつつ かすみ酌むまの ひと時は うき世の外の 我が世なりけり」 渡井要さんもそんな心境だったのでしょうか、霞を酒にかえて一献楽しんでください。

手前が曼殊沙華の新葉。