弓削神社の四季(冬2)白樫の板根

白樫の板根、まるで片足を石垣の上に乗せ根元をタコ足のように伸ばして樹體を支えている。

令和八年の元旦、凛とした冷気だが穏やかな日差しの中で歳旦祭をを迎えることが出来ました。

午前零時・初詣のお祓いを受け、 さわやかな気分で 境内を散策すると、参道の提灯の薄明りの下、いつも見慣れた樫や杉の根元がタコの足のように伸びて地面を掴んでいるように見えた。本殿から鳥居迄、南側が石垣で区切られ、平地となっている。千年以上前に社殿造営の為に扇状地の斜面を掘削して石垣で土留めをしたのであろう、石垣は鎌倉時代に造られたとも云われている。この石垣に沿って古木が八本あり、みな根元が板根化している。一本づつ紹介しよう(板根”ばんこん”とは、軟弱な土地や斜面で樹体を支えるため根が板状に伸びること。ここでは根が丸く浮き出ていてまるでタコ足のようだ。)

祖霊社の脇にある白樫、この先から石垣が続く。この辺りから鳥居迄、印沢古扇状地の斜面が切れて石垣で土留めしてあるが、或いは古代に起こった断層によるものかとも思う。盆地の東南辺を甲州市から市川大門迄続く曾根丘陵断層帯の断層(逆断層)によるものであろう、この石垣の段差も逆断層であったかもしれない。甲府盆地は今でも年率0.3mmで沈下を続けていて、それ以上に山からの土砂流入で均衡を保っているそうだ。石垣に近い拝殿と隋身門の南辺の土台が少し下がって建物がゆがんできているのはその所為であろう。

本殿と祖霊社、此の右側(南側)に白樫の樹木がある、祖霊社の前まで板根が伸びている。 開運招福・事業繁栄を祈願します。

祖霊社を斜面上部から見下ろす。

次に境内配置図で、石垣と樹木の位置を示します。

弓削神社平面図:石垣と白樫、杉、榎の配置、石垣の南はなだらかな斜面に白樫やヒノキの林叢になっている。

石垣の端を抱えるようにして立つ白樫、石垣の上に片足をかけているようだ。根の部分は暗くて分からないが、冒頭に掲げた写真で見てください。幹の上部に縦長の楕円形にウロが穿たれてるのが見えますね。元旦の午後1~2時ころ太陽の光がウロを通って手水舎の水槽を射るのです。天照大神の御神託でしょうか?この光を浴びれば御利益は大きく、願望達成です。

天照大神にお願いするのは良縁成就・八方除災です。

元旦の午後1時半ころかな。この写真は年番役員の一瀬岩保さんが撮ってくれました。御利益は一瀬さんのものです、今年はいいことありそうだね。福は元旦の年番奉仕者全員に分けてくださいね。

1月4日午後1時半 白樫の樹の影が手水舎迄伸びています。ウロの部分が大きく陽だまりになっています。冬至ならぴたり水槽に当たると思います。十日分太陽が高くなり、影が短くなったということかな。

夫婦円満の杉と白樫、根が絡み合って仲のいい事この上なし。    家内安全・安産成就・子孫繁栄を祈ります。

三本杉は兄弟杉。童謡の「お山の杉の子」を思い出す。昔々の杉の子が立派に育って今では隣の親も超える威勢だ。         身体健全・技能向上・体力増強・学業成就を祈ります

一本隻眼白樫、二本夫婦樹(めおとぎ)、三本兄弟杉。後ろに隋身門が見える。写真右上に児之手柏(コノテガシワ)

コノテガシワの根元には白樫の幼木が生えていて、子持ち児の手柏になっている。第二ご神木として、竹竿との間に三本の縄を張ってあり、参拝者がおみくじを結び付ける。開運招福・八方厄除け。

隋身門から鳥居迄、参道の南は緩斜面をきりとり石垣になっている。この石垣に沿って樫の木が5本並んでいる。

隋身門と石垣のあいだの杉の根元は、典型的な板根になっている。   延命長寿・万病退散を祈念する。   

鳥居の脇の榎の切株。樹全体が枯れだし、上部の枝が落ちて鳥居の笠屋根を破損させたり危険なので伐採された。天狗の腰掛とも云われている。 天狗(猿田彦命・国つ神)は天孫降臨の瓊瓊杵尊を地上から迎えに出て姫(天鈿女命・天つ神)と出会い高千穂の峰迄道案内をし、そこで二神は結婚しました。              夫婦円満・縁結び・所願成就・交通安全・技芸上達を祈念します。この切株と参道を挟んだ向かい側の玉垣の中の二つの石祠はこの二神を祀り、子安社とも云う。例大祭の神輿渡御に先導する天狗と姫の所以です。

ここまで良く見てくださいました。御礼に歳旦祭の撤饌の馬九せんべいを差し上げます。ただし、写真を見るだけですが。      せめて 説明文だけでも!!                 令和八年丙午  歳旦祭  撤饌  弓削神社         「万事馬九いく」    昔から九頭馬は勝負運・金運・出世運・家庭運・愛情運・結縁運・健康運・商売運・受験合格運という九つの運気をもたらすと言われ「万事馬九いく」として開運・招福の象徴とされてきました。                      たった二枚のせんべいでこんなに運気を戴いてもいいんでしょうかね?  皆さんにお分けしますよ!!良い年になりますように!

2件のコメント

  1. シラカシ、杉の木、本当に、神が宿っていることを感じる御神木の写真をありがとうございました。永きにわたる御代を全て知っている御神木のかみさまたち。ありがたく、私たち日本人は神様に自然と手を合わせます。
    不思議な根の形態は、神様が宿られていることを表していますね。
    確かに弓削神社の御神木は、神が宿る不思議な形の御神木が多いです。
    多くの写真をありがとうございました。

  2. 弓削神社の樫の木の板根読ませて頂きました。其処に注目されるのは流石と思いました。木の幹の割れ目から輝く元旦の太陽の光素晴らしいです。役員の皆様有難うございました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)