弓削神社の四季(秋4)植付け

八番・初夏の花、花しょうぶを移植しました。アヤメ科、多年草、葉は細長く剣状、開花期は5~6月、紫色の花を咲かせます。花言葉は「優しい心」、「優雅」、端午の節句に飾られることから「心意気」とも言われています。花弁は六枚、三枚は外側に向かって垂れ、花弁の根元に黄色い模様がある。

「健やかを 祈りて飾る 花しょうぶ はっけよいよい はっけよい」         井上春枝    孫の成長が楽しみです。

九番、アッツ桜、株分けして植えてみましたが、活着するかどうか心配しています。多年生、球根、落葉性、開花期は5-6月、ピンクの小さな花びらが奥ゆかしい。花言葉は「愛を待つ」、「無意識」。 

 9月16日に月見草を移植しました。

20日の夕方、一輪の花が咲きました。移植したばかりでまだ茎が立ち上げれないようですね。月見草は(秋1)、(秋3)にも写真があります。開花期は5-9月、夕方、4弁の白い花を咲かせ、朝には紅色に染まって萎んでゆく一夜花です。人目を忍んでひっそりと咲いているようで、朝には紅色に変化するので花言葉に「移り気」、「うつろな恋」「仄かな恋」とされました。   

 「きりぎりす きこゆる夜の 月見草 おぼつかなくも 只ほのかなる」 長塚節 (正岡子規の門人、アララギ、馬酔木の創刊に参画)

11番は、アガパンサスです。ヒガンバナ科、開花期6月下旬、紫。  花言葉「恋の訪れ」、「恋の季節」、二人の愛が永遠に続くことを願っています。                    「春のあと 夏くることぞ あはれなれ アガパンサスの 茎ひしぎつつ」  岡井隆(詩集・鉄の蜜蜂)  密生した葉の中から延びた茎の先の花、咲き終われば茎元から切られてしまう。

10月1日、畑のニッコウキスゲです。異常な暑さの後急に冷え込んだので狂い咲きしたのでしょうか?

9月16日、ニッコウキスゲを移植しました。日光黄菅、ユリ科開花期7-8月、橙黄色、ラッパ型、一日花(朝咲き、夕方萎む)。ススキノキ科、ワスレナグサ属の多年草。禅庭花とも言う、日光黄菅が咲く戦場ヶ原を中禅寺の庭に見立てている。花言葉は「日々新たに」、「晴れた日の喜び」、「心安らぐ人」

13番は、ノビル(野蒜)。ヒガンバナ科、ネギ属の多年草、開花期5-6月、白色・散形花序、食用になり、葉と球根は古代から食べられていた。

14番は、タマスダレ(玉簾)常緑、球根、開花期5月下旬-10月、花色は白。花は2-3日で散るが、次々と新しい花茎が出て咲く。花言葉は「穢れなき愛」、「純白の愛」、「期待」、「便りがある・風が便りを届けてくれる」。   玉は御簾の内なる高貴な人に対する美称としてつけられた。

「玉すだれ 明くるも知らで 寝しものを 夢にも見じと 思ひかけきゃ」 平安前期の和歌  (美しい御簾の中で夜が明けるのも知らず、・・・・ 夢の中ではあの人と会えなくなるとは思ってもいなかったのよ)

伊勢物語第64段 ”玉すだれ” の歌に、 「吹く風に わが身をなさば 玉すだれ ひま求めつつ 入るべきものを」 (ひま=隙間=秘間) 風になって御簾の隙間に入ってあなたの所に行きたいものだ。

返し歌に、「取りとめぬ 風にはありとも 玉すだれ 誰が許さば  かひもとむべき」   取りとめのない風であっても御簾の隙間を通ろうなんて誰も許しはしない、誰の許しで買えると思っているのか。 (玉すだれ=花の名=美しい簾:歌の中ではどちらとも言えない)

21種の草花を植えた鳥居わき・玉垣の内側を八草苑のと名付け、標識を立てました。

次回に残りの7種を紹介します。

 

1件のコメント

  1. 拝見致しました。わかりやすく花の名前がありましたのでとても分かりやすいです、ありがとうございます。境内がとても明るくなります。

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