朱印くじの絵柄を公開(7)

五番目の絵柄には、中将屋敷 祀大谷命 とあります。市川三郷町四尾連湖公園線の途中、中将橋から徒歩で中将沢を遡上して、字大崩7189番地のやや平坦な畑跡, 標高500m、五反歩、中将屋敷と云われ、昭和21年ころまで青嶋氏の所有でした、ここに大谷命の石祠があります。大谷の命は大伴武日の諱(イミナ、死後送られる称号)で、弓削神社の神主青嶋氏の始祖とされる。

つくゑにも 雪のあかりの あまるなり のき端はひろき 山畠にして 青嶋貞賢 歌集雪もも歌より

中将屋敷について、昭和50年ごろの記録では、畑の中央に石祠があって、石祠の正面に鍵穴付きの扉で、古神道の文様が彫られ、左側に「大谷命」、石祠の右側面に「青嶋氏太祖 六宮中将殿 岩宮」、左側面には「宇時安永戌年 七月七日乃以此 命之発日遠孫青 嶋兵部藤原茂▢ 修造之」と五行になっていた。大谷命は、大伴武日の諱(イミナ)であり、六ノ宮は六番目にできた官社、中将は中将軍の意味で官名、延歴の富士噴火(延歴19年:DC800)の時、勅使として鎮祭し、二ノ宮氏(青嶋氏)の祖となった。青嶋兵部は青嶋家二十四代茂彦(寛政元年(1789)卒)、石祠が建てられた安永戌年は7年(1778)です。

 富士山の噴火の最古の記録は791年(天応元年)だそうだ。     田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ 百人一首 山部赤人(?~736)

次回は第六番目「手力男築 印澤大曲」です。手力男は天之手力男神のことで、諸神の中で一番の力持ちで、瓊瓊杵尊の天孫降臨の際従者として付き従った神です。

  

 

 

 

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氏子総代会IT担当

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