明日の例大祭のために、氏子の皆様に多くのご協力をいただきまして感謝致します。
当社では担ぎ手の方は皆様白装束の様な衣装を着装して担いでいただぎます。お天狗さん、おかめさん、笛鼓の音色もお祭りを華やかにしてくださいます。
長時間となりますが、どうぞ宜しくお願い致します。
神社の栞より抜粋↓
「天正十年の例大祭の際時ならぬ雷鳴に氏子驚き逃げ去り神主一人残されているところへ徳川勢が通りかかり是に同情して武装のまま神輿渡御を斎行したとのことで爾来この社の神輿の渡御には輿丁は必ず武装することを例としたそうだ。」
担ぎ手の方の白い衣装は、徳川勢の武装を表現したものだったのですね。
天正10年1582年は今から441年前、織田権力の終焉の年です。家康公が甲州に入り、当社の神輿渡御に関わられたと思うと、それだけで当時の様子が少しでも想像できる気がします。突然の雷鳴での出来事、恐れ乍ら、どうする?というような状況下だったのでしょうか。渡御を斎行していただけたこと、大変恐れ多く、有り難いことであったと思います。
市川の和紙は徳川家に献上され、市川の花火師は徳川御三家に仕えて花火作りに専念したそうです。徳川家と市川の町は関係が深かったのですね。
拝殿向かって右奥の細い階段を昇ると末社があり、徳川家康公の東照宮が祀られています。白紙社、地主社、衢神社、祖霊社と共に祀られています。悠久の昔を感じ、この機会にお参りされては如何でしょうか。