弓削神社の御祭神
邇邇芸命(ニニギノミコト、天地が豊かに賑わう意味)
天孫降臨された豊葦原水穂国を斎庭の稲穂をもってお治めになりました。 この神話を私達の祖先は稲作の起源として語り継いできました。邇邇芸命は農耕、自然の神様です。自然の恵みを強く感じ感謝することで広大な御神恩をいただくことができるでしょう。商売繁盛、五穀豊穣、家内安全の御利益があると言われています。
木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト、桜、富士山の象徴)
山の神大山祇神の娘であり邇邇芸命の皇后になられた神様です。火の中の産屋で御子をお生みになられたことから、子授け、安産、鎮火、子育て、縁結びの御利益があります。
彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト、山幸彦と呼ばれる)
邇邇芸命と木花開耶姫命の御子で、初代天皇「神武天皇」の祖父として知られ、浦島太郎のモデルとも言われ、商売繁盛、農業、航海安全の御利益があると言われています。
日本武命(ヤマトタケルノミコト、日本国土を平定した日本神話の英雄的存在)
第十二代景行天皇の皇子で、吉備武彦、大伴武日連を従えて東国平定し酒折宮で連歌を詠まれました。商売繁盛の御利益があると言われています。、またどんな難局も打開できる強さを持つ神様です。
大伴武日命(オオトモノタケヒノミコト、日本武命の従者)
吉備武彦と共に日本武命に従い、酒折宮に駐せし際「靭部(ゆげいのとものお)」を賜りました。靭部とは、弓を入れる靭を負う者、という意味で、靭を持って朝廷の警護にあたった武官を表します。その後大伴武日命はこの市川の地に留まり、居館を造営し周辺一帯を治めました。地域の人々とその子孫が当社を創設したと言われています。靭部から当社の社名が決まりました。
境内社で祀られている神様
・白紙社
天日鷲命(アメノヒワシノミコト) 津昨見神(ツクイミノカミ、天日鷲命の御子)
紙や繊維業の神様。市川製紙の古い記録に、平塩に九戸、弓削に七戸の紙漉きがいて、このうち弓削の人々がこの白紙社を祀ったのではないかと記されています。「古語拾遺」に、天照大御神が天岩戸にお隠れになった際、二柱の神様が穀(かじ、楮)の木を植えて白和幣(木綿)を作ったことが記されています。
・地主社 この土地を守護する神様
・東照宮 徳川家康公を祀る 事業繁栄や長寿の御利益があります
・衢神社
八衢彦神(ヤチマタヒコノカミ) 八衢姫神(ヤチマタヒメノカミ)
道、道路の分岐の守り神。日本書紀では、サルタヒコノカミと同神とされています。交通の神、導きの神。
・祖霊社 氏子の祖先の霊が祀られています。
さゝの葉に さゝやく声の きこゆるは ゆきにも口の ありてなりけり
当社二十七代宮司青嶋貞賢 「歌集 雪のもも歌」より
すべてのものに神が宿り、感謝すべき自然の一つ一つが私たちに語り掛けてくれていることを教えてくれる歌です。