弓削神社狛犬と獅子頭

弓削神社狛犬と獅子頭　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成25年７月27日(土)
　高麗狗（こまいぬ）
　木製　一木造り。欠損あり。彫刻の細部は腐朽していて不分明。鎌倉時代～室町時代を思わせる精悍・素朴で品格のある木像。姿は日本的で柴犬・甲斐犬に似ている材質は楠木（クスノキ）であろうか。全体にコルク質化してぼろぼろ欠けやすくなっているので，慎重に取り扱うこと。

項目	左像	右像
大きさ　巾･奥行･高	23×55×58ｃｍ	23×55×58ｃｍ
前足～尻の長さ	40ｃｍ	40ｃｍ
欠損部	背～腹へ円柱状に穴φ12cm	右足4cm 左足8cm
重さ　ｋｇ	10.7kg	11.5kg
形	狛犬　角あり　閉口	獅子　開口
形	吽形	阿形
姿勢	蹲踞（おすわり）	蹲踞（おすわり）
顔の向き	正面	左ひねり
付属物(玉など)	なし	なし
頭	角あり	角なし，鬣(ﾀﾃｶﾞﾐ)
目	丸目	丸目
耳	欠損	欠損
口	閉じる	突き出し大きく開ける
背	鬣　直毛	鬣　巻き毛
胸	鳩胸　筋肉質	鳩胸　筋肉質
前足	太い　脹脛(ﾌｸﾗﾊｷﾞ)に長毛	太い　脹脛に長毛
後足	太い　筋肉質	太い　筋肉質
尾	なし	なし

獅子頭　
　木製　八脚つきの切溜箱に載せられている。
　　　　彩色(ベンガラ赤)。扁平型。垂れ耳,大きな鼻，毛はつけてない。
　　　　下顎可動，中に舌あり。頭上に真鍮の御幣。
　　　　大きさ　全体　26.5×33×50cm
　　　　　　　　獅子　24×30×15　　　御幣の高さ16.5cm 台の高さ20cm
重さ　　全重量　3kg
内部に銘あり。「弘治二年丙辰二月吉日（1556）治部卿造之」とあり。治部卿とは京都の仏師で，武田信玄の像を造るため京都より招聘された人。

獅子頭

狛犬　左像　吽形

狛犬　右像　阿形